2012年01月26日 17時01分
964の定番修理
「エンジンオイル漏れ」
最も
少しぐらいの漏れなら
ほとんどのユーザーさんは無視して乗っておられるようですが
それでも
無視できないほどの状態というのが
いずれは訪れるわけであります。
さて
その我慢のレベルは
ひとそれぞれでありますが
この車の場合はどうでしょう?

チェーンカバーも
タペットカバーも
スルーボルトも
見事に漏れています
オイル漏れの歴史を感じるのが
アンダーカバーに染み込んだオイルの多さですね
カバーを取り外して一晩
立て掛けておくと
世界地図が描けるほど
オイルが染み出てきます
きっと駐車スペースは
凄いことになっていたことでしょう

エンジンルームの防音材は
経年劣化で崩れ落ちそうです
エンジン下ろすので
いい機会です
交換しちゃいましょう。

911はエンジン下ろすのに
こねくり廻さなくてもいいから楽ですね
すばらしくコンパクトに出来ています

補器類を外せば
もっと小さくなるのです

水平対向のペッタンコなエンジンです

ここんとこがね
エンジン下ろさないと見えないんですよね

オイル漏れの跡にも歴史を感じます

クランクシールも漏れていたんでしょうね
交換歴はありますが
漏れ跡が綺麗になっていないです

ここまでばらして
スルーボルトのOリング交換です

ブルーの輪っかがそうです

気が遠くなりそうなほど
工数の多いエンジンなんです
ボルトナット
いっぱい付いてます

エンジンが無いと
マットの張替作業がやりやすいです

ディスビのベルトも交換しておきます

クランク角センサーのカプラーも
経年劣化で
パリッ!・・・
と
交換する場合は
カプラーが新型のものを使うので
やり変え無ければいけません
これが
なかなか面倒な作業なんです
そして
作業の最後に
面倒がもう一つ
最初に外したアンダーカバーを綺麗に・・・
して
取り付けても
エンジンの熱気で
染み込んでいたオイルが
じわじわとにじみ出てきます
こんにゃろ〜と
掃除して
エンジンかけると
また
じわじわと・・・
根気よく染み込んだオイルとの格闘が
幾度も繰り返されるのです・・・
そして
そんなシルバーの964は
今
ショールームに鎮座しております。
どうぞ観に来てくださいまし