2007年03月14日 16時03分
当店のお客様の230TEです。当店はBMW専門店と思われていますが
この時代の欧州車は好きなので勿論ベンツも販売しています。
特に124のワゴンは個人的にも大好きでガレージテンをはじめた当初は
マイカーに92y300TEを持っていましたがあまりにも乗らなくなったので
手放しました。その車は拘って92yシングルエンジン最終左ハンドル・ブルーブラックを探しこれでもか!!
というぐらい整備をして大変気に入っていました。たぶん今でも静岡のお客様が乗っておられると思います。
今回の修理は「冷えている時にエンジンの前辺りから大きな音が・・・」
とお電話頂きました。「エンジンが温まっている時はどうですか?」と聞くと
「温まっている時はほとんど音はせず普段と変わりありません」と言う内容です。
早速車を持ち込んでいただきボンネットをあけエンジン音を聞くと本当に静かで普段と変わりません。
エンジンをふかすとかすかに音がしています。お客様に聞くと冷えている時はもっと大きい音がしていて
明らかにおかしい感じがしていたそうです。僕の頭の中では「ベルトテンショナーがダメなのかな・・・」
と思いましたがエンジン異音なので大事になることも考えられるのでとにかくお預かりしました。
お預かりして2時間ほどでエンジンが冷えたのでエンジンをかけてふかすと!!
「バララララァァ」「バラララァァ」と大きい音が!!音を聞いて思い出しました。
エキゾーストマニーホールドからの排気漏れの音です。過去に何台か同じ症状をがありました。
走行距離が増えると今までのエンジンの振動や熱でエキマニのスタッドボルトが折れて排気漏れを
起こすのです。エンジンが熱いときは熱でエキマニが膨張して排気漏れがましになりあまり音が出ません。
その逆で冷えている時はエキマニの接着面が反ってしまい排気漏れが大きくなり音が出ていたのです。
音の原因が分かれば後は直すだけです。エキマニを折れたスタッドボルトを復元してエキマニを取り付けるのですが
エキマニの接着面が反ってしまったのでエキマニは平面研磨をしてもらいました。
出来上がったエキマニを取り付けてエンジンをかけると見事に音は止まりました。
これで静かな230TEに戻りました。このTEの走行距離は16万キロです。走行は多いですが
日ごろのメンテが良いので絶好調です。めざせ20万キロは問題なくいけるでしょう。